■展示内容■
私たち人類はさまざまな生物に支えられて生きていますが、自分たちの暮らしと生き物の関係を日常生活で考えることは少ないことでしょう。
この企画展は日本の生物多様性がどのような特徴をもち、どのような状況にあるか、そしてそれを守るための活動を紹介します。2010年は国際生物多様性年です。全世界で生物多様性に関するさまざまな取り組みが行われますが、この企画展もその一環で開かれます。私たちが生き物たちの恩恵を持続的に利用するためにはどうすればよいかを考えてみましょう。
■生物多様性とは?
生物多様性という言葉は何を意味しているのでしょうか。どのような生き物たちが何種いるかを知れば、生物多様性を理解したことになるのでしょうか。生物多様性を分かりやすく紹介します。
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遺伝子の違いにより模様が異なる
ダンダラテントウ |
■日本の生物多様性
日本には高山から平地までさまざまな地形があり、冬には流氷におおわれる冷たい海もあればサンゴ礁が発達する海もあります。豊かな環境に育まれた日本の生物多様性の特徴を紹介します。
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琉球列島の淡水魚
アオバラヨシノボリ
(撮影:鈴木寿之) |
里山にすむ鳥・サシバ |
■生物多様性の減少
都市開発や環境汚染などの影響によって日本の生物多様性は大きな影響を受けています。どのようにして生き物が減ってきたか、また、現在も減りつつあるのか、その実態を紹介します。
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皇居に残った雑木林の蝶・
ミズイロオナガシジミ |
■生物多様性の保全
生物多様性の減少に歯止めをかけたり、減ってしまった生き物を保全する活動が行われています。どのようにすれば生物多様性を保全できるのかを具体例を交えて紹介します。
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奇跡的復活の過程にある
アホウドリ
(提供:(財)山階鳥類研究所) |
コシガヤホシクサの野生復帰 |
COP10が開催されます
生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)が名古屋で10月に開催され、生物多様性の保全や持続可能な利用、遺伝資源の利用から生ずる利益の公正で衡平な配分などが検討されます。