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田中舘愛橘 没後60年記念ミニ企画展示「我が国物理学の祖 田中舘愛橘」
■開催趣旨

イメージ田中舘愛橘[1856-1952]は、明治15年に東京大学理学部物理学科を第一期生として卒業し、その後の留学を経て東京帝国大学教授となり、日本における物理学の草分けとなった人物です。その活躍は、地球物理学(日本各地の重力測定や地磁気測定、地震研究など)や航空分野などの学術分野のみならず、学士院会員、貴族院議員としてメートル法やローマ字の普及に努めるなど、我が国の科学技術の振興と啓発に尽力し、多数の弟子を育て、幅広い分野に業績を残しました。
特に、明治24年10月に発生した濃尾地震では震源地において根尾谷断層を発見、調査し、地震研究の必要性を唱え、文部省震災予防調査会の設立に尽力しています。この時に岩手県水沢に設置されたのが緯度観測所(現在の国立天文台水沢観測センター)で、弟子の木村栄のZ項発見につながりました。また航空分野でも臨時軍用気球研究会を設立、委員となり、徳川・日野両大尉の本邦初飛行につなげ、学術的にも東京帝国大学航空研究所設立の中心人物となりました。さらに日本人初の国際度量衡委員会委員に選出されるなど、多数の国際会議や学会に出席し、日本の学術、科学を海外に紹介し、恩師のケルビン卿や友人らとの交流を通して、国際的にも活躍しました。
本年2012年5月21日は、田中舘愛橘博士が没してから60年となり、記念の展示を行うものです。

■基本情報
開催期間 平成24年5月15日(火)〜6月17日(日)
場所 国立科学博物館 上野本館 
地球館2階「科学技術の過去・現在・未来」展示コーナー
主催 独立行政法人国立科学博物館、田中舘愛橘研究会
協力 二戸市
展示概要
(1) 田中舘愛橘の生涯(年譜)〜卒業証書、学位記、任官証ほか
(2) 田中舘愛橘の交友関係(人脈、恩師、友人、弟子)
(3) 田中舘先生の業績(活躍された分野)
(4) 田中舘愛用の遺品
入館料 通常入館料のみでご覧いただたけます。

■田中舘愛橘没後60年記念シンポジウム[終了]
日時 平成24年5月27日(日)午後1:00〜4:00(受付開始12:30〜)
会場 国立科学博物館 日本館2階 講堂
申し込み 当日受付先着50名
問い合わせ先 029-853-8412
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