6月10日は「時の記念日」です。 671年、天智天皇が漏刻(水時計)を使って日本で初めて報時を行った故事に由来しています。1920(大正9)年5月から7月にかけて、国立科学博物館の前身である東京教育博物館で、当時、時間をあまり気にしていなかった庶民に時間厳守を促すため、時間をテーマにした「時」展覧会が開催されました。この展覧会が大人気になったことがきっかけになり「時の記念日」が誕生しました。
「時の記念日」100周年を迎える本年、一世紀ぶりとなる「時」展覧会を開催します。
昔の「時」を学び、現在の「時」を理解し、未来の「時」に想いをはせてくだされば幸いです。
上野本館では、入館を予約制とさせていただきます。詳細は国立科学博物館(上野本館)再開についてのお知らせをご覧ください。
なお、多目的室会場は、常時入場定員を設けます。
企画展名称 | 時の記念日100周年企画展 「時」展覧会2020 |
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開催期間 | 2020年 6月5日(金)~7月12日(日) |
開催場所 | 国立科学博物館(東京・上野) 日本館地下1階多目的室、地球館2階常設展示「科学技術の過去・現在・未来」リンクスペース |
開館時間 | 9:00~17:00 |
休館日 | 毎週月曜日 6月22日(月)~26日(金)(害虫駆除のためのくん蒸期間) |
入館料 | 一般・大学生630円 高校生以下および65歳以上無料 ※常設展示入館料のみでご覧いただけます |
主催 | 国立科学博物館、明石市立天文科学館、日本時計協会 |
協力 | 情報通信研究機構、カシオ計算機、シチズン時計、セイコーウオッチ、セイコーエプソン、セイコークロック、セイコーミュージアム、リズム時計、日本時間学会、山口大学時間学研究所 |
資料協力 | 海上保安庁、国立天文台、郵政博物館 |
1920年の「時」展覧会や「時の記念日」について紹介します。第1回の「時の記念日」では東京各所で時間を大切にする呼びかけがおこなわれ、正午の時報に合わせて、大砲や工場の汽笛や寺院の鐘が一斉に鳴り、東京は“響きの都”になりました。「時の記念日」は、日本の大衆「秒」を意識させた初めての大々的なイベントとなり、その後日本人の時間意識にも影響を与えました。
日本の時計産業は、この100年間、時間の正確さと携帯性の向上を限りなく求め続け、世界市場を席巻するクオーツ時計を次々に開発するなど、世界をリードしてきました。その歴史を写真や関連資料と合わせ魅力的な製品の数々で紹介します。また、正確な日本の標準時や原子時計、次世代の光格子時計の研究など、時間に関する研究の最前線も取り上げ、精度の向上が私たちの生活や社会をどのように変えたかを紹介します。
「親と子のたんけんひろば コンパス」(現在、閉室中)から時計のワークシートが届きました。
ご家庭で印刷して、ぜひお楽しみください!