静岡大学・国立科学博物館共同企画展「テレビジョン技術のはじまりと発展」

「テレビジョン(television)」とは、情報通信技術を使って、離れた場所に映像と音声を送り、受像機で再現する放送設備のことで、日本で本格的な研究開発が始まってから、およそ1世紀が経ちました。戦後、実用化されると、広く「テレビ」と呼ばれるようになり、今や4Kや 8Kといった超高精細映像が実現するなど、その研究開発は著しい進展を見せています。本展では、技術の結晶とも言えるテレビについて、その原理から研究開発の歴史、先端研究の一例まで、関連資料とともに紹介します。

開催概要

企画展名称 静岡大学・国立科学博物館共同企画展
「テレビジョン技術のはじまりと発展」
開催期間 2022(令和4)年12月13日(火)~
2023(令和5)年2月5日(日)
開催場所 国立科学博物館(東京・上野公園)
地球館2階 常設展示室内
開館時間 9:00~17:00 ※入館は閉館時刻の30分前まで
休館日 月曜日、12月28日(水)~1月1日(日・祝)、1月10日(火)
※ただし1月2日(月・休)・9日(月・祝)は開館
入館料 一般・大学生630円(団体510円)(税込)
※常設展示入館料のみでご覧いただけます。
※団体は20名以上。
※高校生以下および65歳以上は無料。
主催 国立大学法人静岡大学、独立行政法人国立科学博物館
協力 環境省、公益財団法人高柳健次郎財団

アクセス

独立行政法人国立科学博物館
所在地 東京都台東区上野公園 7-20
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お問合せ 050-5541-8600(ハローダイヤル)
国立科学博物館アクセスマップ

JR「上野駅」公園口から徒歩5分

京成線「京成上野駅」正面口から徒歩10分

東京メトロ銀座線、日比谷線「上野駅」7番出口から徒歩10分

※館内に駐車場および駐輪場はございません

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講演会

「テレビジョン技術のはじまりと国立科学博物館」

講師:産業技術史資料情報センター長 前島正裕

「テレビジョン研究と電子工学研究所:創世のテレビから未来の画像技術へ」

講師:静岡大学 電子工学研究所 副所長/教授 青木徹

日時 2023(令和5)年1月28日(土)
11:00~11:50(受付開始10:30)
定員 30名(事前申込不要)
費用 無料(常設展示入館料が別途必要です)
対象 どなたでもご参加いただけます。
会場 地球館3階 講義室
申込 受付は終了しました。

“日本のテレビの父” 高柳健次郎(1899~1990)

写真提供:国立大学法人静岡大学

静岡県浜名郡和田村(現浜松市)に生まれる。1921年、東京高等工業学校(現東京工業大学)附設工業教員養成所を卒業。1924年、浜松高等工業学校(静岡大学工学部の前身)に赴任し、テレビジョン研究に着手する。1926年、雲母板上に書いた「イ」の字を、世界で初めてブラウン管上に電子的に表示することに成功した。1927年には真空管式の撮像管の特許出願を行うなど、その後は電子式テレビジョン放送の実現・発展に貢献した。

展示紹介

日本で最初の撮像に使われた「イ」の字

1925年から1926年まで、撮像実験に使用された「イ」の字の雲母板。

(所蔵:公益財団法人高柳健次郎財団)

高柳健次郎直筆ノート

1945年頃に高柳が使った実験ノート。技術を個別の要素に分けて几帳面に書かれていることが分かる。

(所蔵:公益財団法人高柳健次郎財団、国立大学法人静岡大学高柳記念未来技術創造館)

高柳式テレビジョン装置の光電管

光の明暗を電気信号に変換する真空管。1930年代前半に開発された高柳式テレビジョン装置で使用された。1936年から国立科学博物館の常設展示で展示されていた。

アイコノスコープ・テレビジョンカメラ

アイコノスコープと呼ばれる、光を電気信号に変える特殊な真空管を使用したテレビジョンカメラ。1937年頃、日本放送協会技術研究所製。

ブラウン管受像機

静電型の小型ブラウン管を使用した試作受像器。

ポータブルテレビ

直視型では世界初と言われるオールトランジスター式テレビ。1960年、ソニー製。

実演展示

懐かしのブラウン管テレビの展示や、8K超高精細映像を大型モニターで上映します!
※大型モニターによる8K超高精細映像は、機器の不具合によりただいま上映を一時中止とさせて頂いております。

※所蔵が表記されていない資料は、国立科学博物館の所蔵品です。