ホーム ≫ 皇居の生き物たち-環境変化で何が起こっているのか?- |
皇居に広がる大規模緑地は多様な生物を有することから、「都心のオアシス」とも例えられます。
本企画展では、国立科学博物館による皇居生物相調査Ⅰ~Ⅱ期(Ⅰ期:1996年度~2000年度、Ⅱ期:2009年度~2012年度)、動物相モニタリング(2000年度~2005年度)、およびⅢ期(2021年度~2025年度予定)の途中経過によって明らかにされた代表的な生き物たちの紹介や皇居の生物相の特徴、変わりゆく都市環境に対してどのような生物相の変化がみられたのか、などについて紹介いたします。
皇居から見つかった動物や植物について、普通種や珍しい生き物たち(絶滅危惧種・希少種・新種・日本新産種)、意外な生き物、皇居を特徴づけるような象徴的な生き物などを紹介します。
トウキョウホソハマキモドキ
皇居と赤坂御用地の標本をもとに新種とされた。
吹上御苑内のニホンミツバチ
日本在来のミツバチ。皇居内でも営巣が確認されています。
都市部における開発により、自然環境の破壊や生物多様性の喪失が懸念されています。
そのような状況の中、皇居は東京の中心地に位置するにも関わらず、豊富な自然が育まれています。その自然の特徴を紹介いたします。
下道灌濠
吹上御苑
生物相調査で実際に使用されている調査用具、分類群毎の調査方法をご紹介します。また調査風景の一端を動画でご紹介します。
皇居内の継続的な調査によって、様々な分類群において生物相の変化が確認されています。
その原因を「温暖化、外来種の侵入、大気汚染、原因不明」の4つにテーマを分け、皇居で近年になって見られるようになった生物、見られなくなった生物、その推定される原因などについて紹介いたします。
ウメノキゴケ
大気汚染の改善とともに皇居内でも回復し、定着が確認されています。
リュウキュウツヤハナムグリ
本来、琉球列島以南に分布しているが2023年皇居内で2個体が確認されました。
明治安田ヴィレッジ丸の内 1階アトリウム(千代田区丸の内2-1-1)