日本国内の新第三紀鮮新世〜第四紀の地層(およそ500万年前から1万年前)からこれまでに発見・報告された植物化石の種類や産地、出典などを検索する事が出来ます。 検索したい「種名 年代 地層名 著者」などを入力してください。
日本で初めて植物化石の研究が行われたのが1877年のことでした。以来、140年以上にもわたって、日本全国の地層から発見された植物化石の研究が行われてきました。こうした化石は、現在の日本列島の植生ができた歴史を物語る、大変重要な資料です。しかし、これまで、こうした情報・資料は、各地の博物館や大学、あるいは一部の研究者が独自にバラバラに保管してきたため、ある種類の記録がどれだけあるかを簡単に調べる事が困難でした。当データベースは、これまでに日本国内で報告されてきた肉眼サイズの植物化石(大型植物化石)のうち、もっとも最近の地質時代である「第四紀」を中心にデータを網羅的に収録して、こうした状況を打開することを目指しました。「第四紀」に注目したのは、この時代に大きな環境変化が頻繁に起こり、現在の植生につながる植物の分布変化や絶滅、そして新たな種分化が起こった時期と推測されるからです。 データベースが完成するにはまだ道半ばで、データの追加やブラッシュアップがまだ必要だと思いますが、多くの方に利用していただいて、問題点などを報告いただく事でより良いものにしていきたいと考えています。 当データベースが多くのみなさんの研究や学習に活用され、さらに新しい研究へとつながっていくことを期待しています。
ご注意
*本データベースの大部分は、論文などの一次資料に基づいているため、誤同定などの問題を潜在的にはらんでいます。こうした事実に気づいた場合には情報をお寄せください。 *地層の時代等については、出版後の研究によって改定されている場合が多くあります。例えば、新第三紀/第四紀境界は、2009年にゲラシアン階の終わりから同階の始まりに変更されています(180万年前→258万年前に改定)。こうした情報について可能な限り見直しを図ったものの、情報不足であった一部データは論文情報をそのまま掲載している場合があります。 本事業は国立科学博物館総合研究「日本の生物多様性ホットスポットの構造に関する研究」(平成25年度〜29年度)により行いました。
日本産第四紀大型植物化石データベースとは
日本で初めて植物化石の研究が行われたのが1877年のことでした。以来、140年以上にもわたって、日本全国の地層から発見された植物化石の研究が行われてきました。こうした化石は、現在の日本列島の植生ができた歴史を物語る、大変重要な資料です。しかし、これまで、こうした情報・資料は、各地の博物館や大学、あるいは一部の研究者が独自にバラバラに保管してきたため、ある種類の記録がどれだけあるかを簡単に調べる事が困難でした。当データベースは、これまでに日本国内で報告されてきた肉眼サイズの植物化石(大型植物化石)のうち、もっとも最近の地質時代である「第四紀」を中心にデータを網羅的に収録して、こうした状況を打開することを目指しました。「第四紀」に注目したのは、この時代に大きな環境変化が頻繁に起こり、現在の植生につながる植物の分布変化や絶滅、そして新たな種分化が起こった時期と推測されるからです。 データベースが完成するにはまだ道半ばで、データの追加やブラッシュアップがまだ必要だと思いますが、多くの方に利用していただいて、問題点などを報告いただく事でより良いものにしていきたいと考えています。
当データベースが多くのみなさんの研究や学習に活用され、さらに新しい研究へとつながっていくことを期待しています。