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代表的な日本固有種、国内の多様性ホットスポットに生息する種、日本を分布の中心とする種など、「多様性ホットスポット日本」の重要な構成要素と考えられる生物を、プロジェクトに参加している様々な分類群の専門研究者が紹介します。
琉球列島とは、九州と台湾の間に弧状に連なる約200の島々の総称で、季節ごとの梅雨と台風が豊富な雨量をもたらし、世界的に珍しい湿潤な亜熱帯をつくっています。この世界的にも貴重な気候帯にある琉球列島には多くの植物が分布し、日本で最も種の多様性が高い地域といわれていますが、最も絶滅危惧植物の集中する地域の一つともなっています。琉球列島の亜熱帯に生きる植物を知るとともに、生物多様性の重要性を理解していただければ幸いです。
現在のような日本の自然環境は、長い歴史を経て、“ごく最近になって”成立したものです。そのような歴史を理解するには化石に基づいた実証的な研究が大切です。国内の様々な固有植物種がいつ頃現れ、どのようにして現在の分布を持つに至ったかを知るため、論文等で報告された過去500万年間の日本産植物化石を網羅したデータベースを作成しました。