トヨシマアザミ

詳細情報

分類 ナンブアザミ節ハチジョウアザミ亜節
和名 トヨシマアザミ
別名
種名 Cirsium toyoshimae
変種名
キャッチフレーズ 小笠原島産の絶滅種.花期に根生葉がなく,頭花が長い柄の先に直立して咲くアザミ
基準産地 小笠原諸島父島
記載 日本固有種.頭花は長い柄の先に直立して咲き,総苞は椀形~筒形,直径は標本で2-2.5 cm,やや密にクモ毛に被われる.総苞片は8−9列,鋭角的に斜上し,外片は長さ約5 mm,狭卵形.腺体は倒卵状線形,痕跡的で,恐らく総苞は粘らないと思う.中部の茎葉は標本に含まれていないのでよく分からないが,上部の茎葉では,長卵形,175X65,羽状に浅裂し,裂片は4対,葉柄は長さ8 mm,小さく耳状に抱茎する.両面とも疎らにクモ毛がある.小花は長さ18 mm,裂片は長さ3 mm,広筒部は長さ5 mm,狭筒部は長さ10 mm.痩果は長さ3 mm,暗褐色.冠毛は長さ12−15 mm.
分布 小笠原島
ノート 記載は二葉のタイプ標本に基づいている.
小笠原島では絶滅したと考えられている.葉が茎の中部に集まって付き,質がそれほど厚くないことを踏まえると,海岸ではなく内陸に生育していたと考えられる.全体としてハチジョウアザミを思わせるアザミである.
撮影データ 標本写真(京都大学総合博物館)
分布図

写真