分類 |
ナンブアザミ節ハチジョウアザミ亜節 |
和名 |
ハチジョウアザミ |
別名 |
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種名 |
Cirsium hachijoense |
変種名 |
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キャッチフレーズ |
伊豆諸島の山間に生え,大きな頭花を下向きに咲かせるアザミ |
基準産地 |
東京都八丈島 |
記載 |
日本固有種.茎は高さ0.5-1.9 m,直立して先端が頭花の重みでわずかに傾き,中部以上でよく分枝するが,枝は広角度に伸びる.根生葉は花期には生存しないが,茎の下部に最も大型の葉が付き,卵形~楕円形,肉質かつ柔らかで,長さ11-60 cm,羽状に浅裂~中裂して3−4対の羽片があり,刺は弱い.花期はほぼ一年中.両全性.頭花は数個が疎らな総状花序につくか単生し,斜め下を向いて咲くことが多いがこれは頭花の自重でうなだれたためで点頭とは異なる.総苞は鐘形~筒形,生時で直径10-15 mm,総苞片は8-9列,斜上~反曲し,外片は狭卵形で内片の半長,クモ毛がある.普通腺体を欠くため,総苞は粘らない.しかし,時に内片に狭披針形のやや発達した腺体があり,総苞はわずかに粘る.小花は淡紅紫色,長さ16-22 m,狭筒部は広筒部より明らかに長い.痩果は褐色,長さ約4 mm,冠毛は長さ12-19 mm.伊豆諸島に分布し,常緑樹林の林内や林縁に生える.染色体数2n=68. |
分布 |
伊豆七島 |
ノート |
形態的変異の幅が著しく広い. ハチジョウアザミの仲間はこの1種のみ.現存する種で近縁なものは他に見当たらないが,小笠原島特産で現在では絶滅したと考えられているトヨシマアザミが形態的に似ている. |
撮影データ |
門田 東京都御蔵島 2008.11.6 |
分布図
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