記載 |
日本固有種.根生葉は花期にも生存する.茎は高さ10-60 cm,直立し,単純あるいは中部以上で数回分枝する.根生葉は肉質で光沢があり,狭卵形~楕円形,長さ10-40 cm,深裂して,裂片は6-9対,両面あるいは下面に毛があり,鋭い刺がある.花期は6月~12月.両全性.頭花は単生または数個が疎らな総状花序につき,直立する.総苞は鐘形,生時で直径9-14 mm,総苞片は10−11列,下半部は圧着し,上半部が斜上する.腺体は普通ないが時に狭披針形で白色の腺体が内片と中片にあるが退化的で,総苞は粘らない.小花は紅紫色,長さ23-28 mm,狭筒部は明らかに広筒部より長い.痩果は灰褐色,長さ約5 mm,冠毛は長さ15-22 mm.染色体数2n=2x=34.本州,四国,九州の太平洋側に分布し,沿海地の草原や砂浜,岩礫地に生える. |