ムラクモアザミ

詳細情報

分類 ナンブアザミ節オニアザミ亜節
和名 ムラクモアザミ
別名
種名 Cirsium maruyamanum
変種名
キャッチフレーズ 中国地方の低地の湿地に生え,初夏に大型の頭花を下向きに咲かせるアザミ
基準産地 鳥取県日野郡日南町
記載 日本固有種.茎は高さ0.6-1.5 m,斜上し,上部で数回分枝する.根生葉は花期にも生存し,倒卵形~楕円形,長さ20−40 cm,羽状に深裂し,羽片は7−9対,鋭い刺がある.花期は5月~7月.両全性.頭花は数個がコンパクトな散房花序に付くか単生し,点頭する.総苞は鐘形,生時で直径15-25 mm,総苞片は7−8列,圧着して先端は斜上し,無毛,総苞外片は狭卵形で内片より短い.腺体は披針形,総苞は多少とも粘る.小花は紅紫色,長さ16-22 m,狭筒部は広筒部より短い.痩果は灰褐色,長さ約3.5 mm,冠毛は長さ14-16 mm.鳥取,島根,広島の各県に分布し,湿地や水田の畦に生える.染色体数2n=34.
分布 鳥取県,島根県,広島県
ノート 和名は叢雲薊,記載当時に知られた分布域が島根県中心であったため,天叢雲剣に因んだものと思われる.オニアザミ亜節では最も西に分布し,他の種が山地~高山の草原に生えるのに対して本種は低地の水湿地に生える.絶滅危惧種.
撮影データ 広島県三次市 2002.7.6(窪田正彦)
分布図

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