分類 |
ナンブアザミ節エゾノサワアザミ亜節 |
和名 |
エゾノミヤマアザミ |
別名 |
ミヤマサワアザミ |
種名 |
Cirsium yezoalpinum |
変種名 |
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キャッチフレーズ |
大雪山系と知床山系の高山帯に生え,大型の頭花を点頭して咲かせるアザミ |
基準産地 |
北海道大雪山 |
記載 |
日本固有種.茎は高さ30~50 cm,直立し,葉と共に開出する長毛が多く,普通分枝しないか一回分枝し,大型の頭花を1つないし2つ点頭して咲かせる.花期は8~9月.根生葉,茎葉共に羽状深裂し,羽片は約6対.総苞片は11-12列,卵形で先端は尾状に伸び,ゆるやかに反曲する.腺体は認められない.雌性両全性で,雌株がある.北海道中央高地(石狩山地)と知床山地に分布し,高山帯の草地に生える. |
分布 |
北海道(知床山系,大雪山系) |
ノート |
石狩山地と知床山地では共にチシマアザミと同所的に生えることが多いが,植物体の長毛,花期における根生葉の有無,総苞片の列数で明瞭に区別できる. 本種は北村四郎によって低地の湿原に生えるエゾノサワアザミの高山型とみなされ,ミヤマサワアザミと呼ばれた.しかし,このアザミは染色体数2n=2x=34の二倍体種で,花期にも根生葉が生存する別の一群に属する種である.このため,和名を小泉源一が付けた元のエゾノミヤマアザミに戻すことを提唱する.
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撮影データ |
門田 北海道羅臼町知床山系羅臼平 2012.8.31 |
分布図
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