オハラメアザミ

詳細情報

分類 ナンブアザミ節カガノアザミ亜節
和名 オハラメアザミ
別名
種名 Cirsium kiotoense
変種名
キャッチフレーズ 北陸や近畿地方の山麓部に多い,大型だが頭花は小さなアザミ
基準産地 京都市北白川
記載 日本固有種.根は塊状.茎は花序の重みで傾くことが多く,中部でよく分枝し,枝は広角度に伸び,高さ2メートルに達する大型のアザミである.根生葉は花期には生存しない.茎葉は羽状に深裂~浅裂するか時に鋸歯縁となる.花期は9~12月.雌性両全性.頭花は点頭するか横向き~斜上して咲き,総苞は狭筒形.総苞片は11~12列,圧着し,腺体は狭倒披針状楕円形,発達して総苞は粘着するか時に痕跡的になってほとんど粘らない.小花は16-20ミリ.痩果は灰褐色,冠毛は長さ14-17ミリ.北陸地方から近畿地方北部に分布し,夏緑樹林や常緑樹林の林縁に生え,山麓部に普通に見られる.
分布 本州日本海側地域(北陸地方~近畿地方北部)
ノート これまで,頭花が直立ないし斜上し,柄のないアズマヤマアザミの変種と扱われてきた.しかしながら,オハラメアザミはアズマヤマアザミと次の点で異なる
①総苞片は卵形~卵状楕円形で,刺がないかあっても弱い,稀に刺が鋭いこともある
②腺体は倒披針形.痕跡的になって粘らないものがある
③頭花は有柄,とくに長い柄をもつものをエチゼンアザミとして区別した
④総苞は長さ15 mm以下
⑤小花は長さ20 mm以下.例外はあるが,傾向としてアズマヤマアザミの方が大きい
⑥頭花は点頭~斜上,時に直立
⑦茎葉は羽状に深裂~浅裂するが,切れ込みが浅く鋸歯縁となることもある.
以上の理由で,種のレベルで区別するのが妥当である.
撮影データ 宮 石川県刈安林道 2010.10.30/門田 兵庫県養父市大屋町 2011.10.27
分布図

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