キセルアザミ

詳細情報

分類 ナンブアザミ節キセルアザミ亜節
和名 キセルアザミ
別名
種名 Cirsium sieboldii
変種名
キャッチフレーズ 本州と四国の湿地に生え，大きな頭花を下向きに咲かせるアザミ
基準産地 日本
記載 日本固有種．茎は高さ0.4-1.2 m，時には3 m以上にもなり，頭花の重みで傾き，単純あるいは上部で数回分枝する．根生葉は花期にも生存し，狭倒卵形，長さ13-47 cm，羽状に浅裂～中裂し 5−9対の羽片をつけるか時に全縁～鋸歯縁となり，弱い刺がある．花期は8月～10月．両全性．頭花は単生するか数個が疎らな総状花序につき，点頭して咲き，花後直立する．総苞は鐘形～筒形，生時で直径11-29 mm，総苞片は8−10列，圧着し，無毛あるいは薄くクモ毛で被われ，総苞外片は狭卵形で内片の1/5以下．狭披針形～線形の腺体が各片にあるが痕跡的で，総苞は粘らない．小花は紅紫色，長さ16-20 m，狭筒部は広筒部より明らかに長い．痩果は基部が切形，明るい褐色で，長さ4−5 mm，冠毛は長さ11-16 mm．本州と四国に分布し，低地から亜高山の湿地や水田の畦などに生える．染色体数2n=2x=34．
分布 本州，四国
ノート 和名は，長い柄の先に下向きに咲く頭花を煙管（きせる）に見立てたもの．
頭花は普通点頭して咲くが，各地に直立して咲くものも見られる．白花品はシロバナキセルアザミという．
タイプ標本はシーボルトが日本で入手したもので，詳しい産地は不明．
撮影データ 宮　福井県敦賀市　2002.9.26
分布図

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