タテヤマアザミ

詳細情報

分類 ナンブアザミ節ナンブアザミ亜節ノリクラアザミ列
和名 タテヤマアザミ
別名
種名 Cirsium otayae
変種名
キャッチフレーズ 妙高山や北アルプス，白山の高山帯のアザミで中型の頭花は点頭する
基準産地 富山県立山
記載 日本固有種．茎は高さ0.6-1.5 m，直立～斜上し，上部でわずかに分枝するかあるいは単純で分枝しない．根生葉は花期には生存しない．茎葉は楕円形～広楕円形，長さ10−20 cm，普通粗い鋸歯縁となるが時に羽状に浅裂～中裂し，羽片は7−9対．花期は8月～10月．両全性．頭花は数個が疎らな総状花序に付くか単生し，長い柄の先に点頭する．総苞は鐘形～椀形，生時で直径15-20 mm，総苞片は6−7列，斜上～開出するかあるいはゆるやかなに反曲し，無毛，総苞外片は狭卵形で内片より短い．腺体は普通ないが稀に内片にあり，披針形で痕跡的，総苞はほとんど粘らない．小花は淡紅紫色，長さ13-17 m，狭筒部は広筒部より長い．痩果は暗褐色，長さ約3.5 mm，冠毛は長さ13-15 mm．高山草原に生える．染色体数2n=68．
分布 妙高山系，北アルプス北部，白山山系（新潟，長野，岐阜，富山，石川の各県）
ノート 高山植物．かつてはダイニチアザミの変種とされたが，大日アザミは花期に根生葉が残る，別のグループの種である．
北アルプスでは，北部にタテヤマアザミ，南部にキソアザミが分布し，地理的な棲み分けが見られる．
撮影データ 宮　石川県白山　2002.8.20
分布図

地図をクリックすると拡大します

写真