記載 |
日本固有種.茎は高さ0.8-1.8 m,斜上し,上部で数回分枝する.根生葉は花期にも生存し,質が薄くかつ柔らかく,卵形~倒卵形,長さ28−50 cm,羽状に浅裂~中裂し,羽片は4−6対,刺は弱い.花期は6月~7月.両全性.頭花は数個がコンパクトな散房花序に付くか単生し,点頭~懸垂する.総苞は鐘形~椀形,生時で直径23-33 mm,総苞片は7−8列,直立あるいはわずかに斜上し,薄くクモ毛で被われ,総苞外片は卵形で内片より短い.腺体は狭卵状披針形,良く発達し,総苞は著しく粘る.小花は暗赤紫色,長さ22-25 m,狭筒部は広筒部と等長か少し短い.痩果は象牙色,長さ約4.5 mm,冠毛は長さ17-22 mm.秋田・青森県境に位置する白神山地の固有種で,林縁に生える.染色体数2n=34. |