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Freshwater Planktonic Blue-Green Algae Database
基 名 | Anabaena spiroides Kleb. 1895 |
産 地 | 滋賀県三島池、鳥取県湖山池 |
目 名 | ネンジュモ目 |
解 説 | トリコームは規則的ないしやや不規則な螺旋を巻く、粘質の鞘をもたない、単独、時に多少絡み合って浮遊する。螺旋の直径は27-37µm、間隔は7- 10µm。
細胞は球形ないし樽形、直径4.9-6.3µm、長さ3.0-7.6µm。異質細胞はほぼ球形、直径6.3-7.1µm、直径より少し短い。
アキネートは楕円形、たいてい少し曲がる、直径9.1-10.1µm、長さ21-24µm、異質細胞から隔たった位置にできる。 本種は日本各地に広く分布することになっている(Umezaki & Watanabe 1994)。しかしながら、過去の記録に当たってみると、十分な記載、特にアキネートの形態に関する記述を欠いたものが多いことがわかった。 螺旋するトリコームをもつ類似種は多く、螺旋するトリコームをもつというだけで本種に同定することは不可能である。本種は頻繁に出現するものではなく、限られた水域で稀に観察される。 |