淡水浮遊性藍藻データベース

Freshwater Planktonic Blue-Green Algae Database

Anabaena cf. heterospora sensu M.Watan. 2007

基 名 (Anabaena heterospora Nygaard 1949)
産 地 北海道稚内のシュプントー、栃木県渡良瀬遊水地
目 名 ネンジュモ目
解 説 トリコームはまっすぐ、先端部で少し細くなる、単独で浮遊する。 細胞は樽型ないし隔壁部でくびれた短い円筒形、直径3.2-3.8µm、長さ2-6µm。 異質細胞は球形ないし円筒形、直径4.5-5µm、長さ5-7µm。 アキネートは両端の丸い円筒形、5-6µm、長さ10-23µm、通常異質細胞の両側近くにできる。 日本で観察された本藻のトリコームは一見Anabaena heterospora Nygaardに類似している。しかし、栄養細胞、異質細胞、アキネートのいずれもA. heterosporaに比べて不連続に小さい。 また、観察された藻体のアキネートは円筒形であるが、A. heterosporaのアキネートは成熟段階によって球形から卵形、長楕円形、円筒形と非常に多様な形態を呈する。したがってAnabaena heterospora参考とする。
Anabaena cf. heterospora

渡良瀬遊水地 Watanabe 2006 より