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学名 | |
記載論文 | |
よく使われてきたシノニム | Anabaena |
大きさ | 細胞の幅:5.5-9.0μm; 細胞の長さ:6.5-12μm |
分類特徴 | トリコームは単独で浮遊する、まっすぐまたはらせん形、粘質鞘をもつかまたはもたない。栄養細胞は球形、樽形、円筒形、ガス胞をもつ。トリコームの中央部の隣り合う2つの細胞がそれぞれ分裂し、隣接する側に形成された2細胞が異質細胞に分化する。そのため、一時的にトリコームの中央部に異質細胞が2個並んで形成されるが、トリコームは2つの異質細胞が接する部位で分断するため、両端に異質細胞をもつ新しいトリコームができる。アキネートは楕円形または円筒形、栄養細胞より大きく、異質細胞から離れて1個ないし数個連続してできる。 |
生態(浮遊・塩・季節) | 浮遊性 |
生態(分布・栄養段階) | 熱帯に多く、暖温帯域では夏季に出現するといわれている |
生態(毒性・障害) | |
参考文献 | 渡邊眞之.2007.日本アオコ大図鑑.pp159.誠文堂新光社.東京. |
1 | Anabaenopsis circulatis |
解説 | トリコームは単独で浮遊する、ゆるく不規則な1-2回のらせんを巻く、らせんの直径約50-70μm、粘質鞘をもたない。細胞は円筒形、幅5.5-7.0μm、長さ8-12μm。異質細胞は球形ないし楕円形、幅6-7μm、長さ8.5-9μm。アキネートは楕円形ないし両端の丸い円筒形、幅9-9.5μm、長さ14-15μm。 |
2 | Anabaenopsis arnoldii |
解説 | トリコームは単独または数個集合して浮遊する、規則的に1/2-9回のらせんを巻く、らせんの直径25-58μm、粘質鞘をもつ。細胞は球形または樽形、幅6.5-9μm、長さ6.5-8.5μm。異質細胞は球形ないし楕円形、幅5.8-9.2μm、長さ8-10.5μm。アキネートは広楕円形、幅10.4-11.5μm、長さ11.5-14.5μm。 写真は菅井隆吉氏撮影 |