ホーム ≫ 研究と標本・資料 ≫ 標本・資料データベース ≫ ダム湖の植物プランクトン ≫ Dolichospermum-Sphaerospermopsis属 |
学名 | |
記載論文 | |
よく使われてきたシノニム | Anabaena |
大きさ | 細胞の幅:2.5-12μm |
分類特徴 | トリコームはまっすぐ、または規則的か不規則ならせんを巻く、または不規則に曲がり絡み合っている。トリコームは単独または数個集合して浮遊する。細胞は球形、半球形、楕円形、樽形、円筒形、腎形などで、常にガス胞をもつ。異質細胞は球形または楕円形、細胞とほぼ同じ大きさで、トリコームの中間に形成される。アキネートは球形、楕円形、円筒形、またはレモン形、幅も長さも栄養細胞や異質細胞より大きく、異質細胞の近くにできる(Dolichospermum属)、または異質細胞に隣接して1個または数個連続してできる(Sphaerospermopsis属)。 アキネートが観察できないと、Dolichospermum属とSphaerospermopsis属を区別することは難しい。また、各属内の種レベルの同定を行うこともできない。採集時期を変えて、アキネートをつけたトリコームを観察するか、培養してアキネートの形成を誘導する必要がある。Sphaerospermopsis属のトリコームは、先端の数細胞が細くなる傾向がある。 |
生態(浮遊・塩・季節) | 浮遊性 |
生態(分布・栄養段階) | 冨栄養湖沼 |
生態(毒性・障害) | 神経毒であるアナトキシンを産生する種および株がある。 |
参考文献 | 国立科学博物館ホームページ: 浮遊性藍藻データベース 新山優子・辻彰洋. 2013. 陸水学会誌 74:153-164. |
1 | Dolichospermum affine |
解説 |
2 | Dolichospermum circinalis |
解説 |
3 | Dolichospermum circinalis |
解説 |
4 | Dolichospermum crassum |
解説 |
5 | Dolichospermum crassum |
解説 |
6 | Dolichospermum crassum |
解説 |
7 | Dolichospermum lemmermannii |
解説 |
8 | Dolichospermum macrosporum |
解説 |
9 | Dolichospermum macrosporum |
解説 |
10 | Dolichospermum flos-aquae |
解説 |
11 | Dolichospermum flos-aquae |
解説 |
12 | Dolichospermum mendotae |
解説 |
13 | Dolichospermum mendotae |
解説 |
14 | Dolichospermum mendotae |
解説 |
15 | Dolichospermum minisporum |
解説 |
16 | Dolichospermum mucosum |
解説 |
17 | Dolichospermum mucosum |
解説 |
18 | Dolichospermum planctonicum |
解説 |
19 | Dolichospermum planctonicum |
解説 |
20 | Dolichospermum smithii |
解説 |
21 | Sphaerospermopsis oumiana |
解説 | トリコームは単独で浮遊する、多少規則的ならせんを巻く、らせんの直径24-46μm。細胞は球形ないし樽形、幅6.0-7.1μm、長さ3.0-6.5μm。異質細胞は球形、幅6.8-8.5μm、長さ6.4-8.0μm。アキネートは球形、直径10-12μm。 |
22 | Sphaerospermopsis oumiana |
解説 |
23 | Sphaerospermopsis reniformis |
解説 | トリコームは単独または多数集合する、規則的で密ならせんを巻く、らせんの直径15.5-20μm。細胞は球形ないし腎形、幅4.1-5.1μm、長さ2.7-5.4μm。異質細胞は球形ないし楕円形、幅4.6-5.7μm、長さ5.1-6.9μm。アキネートは球形、直径8.2-11μm。 |
24 | Sphaerospermopsis reniformis |
解説 |
25 | Sphaerospermopsis aphanizomenoides |
解説 | トリコームはまっすぐで先端部で少し細くなる。細胞の直径は4-4.5μm、先端部の数細胞の直径は約3.3μm。アキネートは異質細胞に隣接する。直径約8.5-10.4μm。 |
26 | Sphaerospermopsis kisseleviana |
解説 | トリコームはまっすぐで先端部で少し細くなる。細胞の直径は6.0-8.9μm、先端部の数細胞の直は約5μm。アキネートは異質細胞に隣接する。直径約9.3-14.8μm。S. aphanizomenoidesより太い。 |