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学名 | Microcystis ichthyoblabe Kütz. |
記載論文 | Phycologia generalis, p. 170, 1843. |
よく使われてきたシノニム |
大きさ | 細胞の直径:2.0-3.2μm; 群体の大きさ:数十μm-数mm |
分類特徴 | 多数の球形の細胞が不規則に集まり、粘質に包まれた群体を形成している。群体の縁は不明瞭。群体は不定形、不規則な球形、スポンジ状、数mmに達する大きな塊となる場合がある。細胞は球形、分裂直後の細胞は半球形、多数のガス胞を含む。 M. ichthyoblabeの細胞はM. aeruginosaより小さく、群体内にややまばらに散在し、群体は赤みを帯びて見える。 細胞の正確な大きさを計測するには、高倍率の顕微鏡で観察する必要がある。成長初期で群体が小さい頃、あるいは最終期になって群体がばらばらになりかけると、Microcystis属それぞれの種を区別することは難しい。 |
生態(浮遊・塩・季節) | 浮遊性 |
生態(分布・栄養段階) | 冨栄養湖沼 |
生態(毒性・障害) | ミクロキスチンを産生する系統があるが、外部形態からは区別できない。 |
参考文献 | 渡邊眞之.2007.日本アオコ大図鑑.pp159.誠文堂新光社.東京. |
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解説 | 左:Microcystis wesenbergii
右:Microcystis ichthyoblabe 上記2種は群体の形態、細胞の大きさなどが明らかに異なる。 |
2 | Microcystis ichthyoblabe |
解説 | 群体は小群体に分かれ、赤味を帯びて見える。 ミクロキスチンをつくる系統とつくらない系統が知られているが、これらを形態的に区別することはできない。 |
3 | Microcystis ichthyoblabe |
解説 | 左下にある緑色の小さな群体はBotryococcus |