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学名 | |
記載論文 | |
よく使われてきたシノニム |
大きさ | |
分類特徴 | 4個、8個、16個、または32個、稀に64個の扁平な細胞が側辺で相互に接着し、放射状に並んだ定数群体をつくる。群体内に細胞間隙がある場合とない場合がある。細胞の形は三角形、四角形、五角形、六角形、多面形またはX字形。群体の周縁部の細胞には1本または2本の角状突起があるか、中央部に大きな切れ込みがある。角状突起は先端に向かって細くなり、長く伸びる場合もある。細胞表面は平滑または細点模様がある。葉緑体は1個、薄板状で、1個のピレノイドがある。 日本でクンショウモの和名で知られているグループは、遺伝子解析結果に基づき、現在では複数の属に分けられている。以下の種名の解説に、現在の学名を示す。 |
生態(浮遊・塩・季節) | 浮遊性 |
生態(分布・栄養段階) | |
生態(毒性・障害) | |
参考文献 |
1 | Pediastrum boryanum |
解説 | 群体内に細胞間隙はない。細胞の形は多面体で、群体の周縁部の細胞には2本の角状突起がある。細胞表面に明瞭な細点模様がある。 Parapediastrum boryanum |
2 | Pediastrum duplex |
解説 | 群体内に細胞間隙がある。間隙の程度は様々である。細胞の形は多面体で、群体の周縁部の細胞には2本の角状突起がある。角状突起は先端に向かって細くなる。細胞表面は平滑。 |
3 | Pediastrum gracillimum |
解説 | 群体内に広い細胞間隙がある。間隙は細胞とほぼ同じ大きさである。細胞の形はX字形で、群体の周縁部の細胞には2本の円筒状に伸びた角状突起がある。角状突起の太さは先端までほぼ変わらない。細胞表面は平滑。 Lacunastrum gracillimum |
4 | Pediastrum simplex |
解説 | 群体内に細胞間隙がある。細胞の形はほぼ三角形で、群体の周縁部の細胞には1本の長く伸びた角状突起がある。 Monactinus simplex |
5 | Pediastrum simplex |
解説 | 群体内に細胞間隙がほとんどない。細胞の形はほぼ三角形で、群体の周縁部の細胞には1本の長く伸びた角状突起がある。 Monactinus simplex |
6 | Pediastrum biwae |
解説 | 群体内に細胞間隙がある。細胞の形はほぼ三角形で、群体の周縁部の細胞には1本の長く伸びた角状突起がある。 Monactinus simplexvar. biwaensis |
7 | Pediastrum tetras |
解説 | 群体内に細胞間隙はない。細胞の形は四角形または五角形ないし六角形で、各細胞のほぼ中央部に細胞中心部まで達する細い切れ込みがある。 Stauridium tetras |