寄贈文献について

本データベースは国立科学博物館に寄贈された微細藻類関連の文献をまとめたものである。これら寄贈文献の主たるものである山岸高旺氏および福島博氏のコレクションは、微細藻類の標本とともに当館に寄贈された。

微細藻類研究者の間では、年齢による研究の終了または死去に伴い、標本や文献が譲渡されるケースが多い。例えば、福島博氏から当館に寄贈された文献のなかには、平野實氏・奥野春雄氏らが当初所有していた文献が多数含まれている。（下図参照）

このような複雑な経緯および当館における収蔵スペースの問題から、近年は、寄贈者別に「・・文庫」というかたちはとらず、図書コードおよび著者別に整理をして植物研究部棟図書室に収蔵している。

同植物研究部棟図書室には、当館の研究官であった渡辺眞之氏を初めとした歴代の藻類研究者が集めた文献も収められている。また、小林弘氏のコレクションなど国立科学博物館地学研究部へ寄贈された文献は総合研究棟図書室に収められている。これらの文献は本データベースには含まれおらず検索にあたっては国立科学博物館図書室ＨＰの図書検索システムをご活用いただきたい。

また、本データベースに収蔵された文献の多くはＯＰＡＣにも登録されている。ただし全ての文献がOPACへ反映されているわけではないため、必要に応じて当館のデータベースをご活用いただきたい。多くの文献については通常の図書と同様に図書室で複写依頼が可能である。

本データベースで対象としているのは冊子体の文献である。国立科学博物館・植物研究部では、別刷りの文献も多数受け入れ所有しているが、件数が非常に多いため、著者順に整理するにとどまり図書への登録およびデータベース化ができていない。これらについては今後の課題である。