ヤマガラ
Poecile varius
7地域231個体
シジュウカラよりも発達した森林を好み、暖地の常緑広葉樹林に多い。
さえずりはシジュウカラに似ており、「ツツビーツツビー・・・」
などと聞こえる。
多くの個体を比べると、ひとつひとつの音の長さ、
細かい周波数変調(音のにごり具合)に地域差・個体差がみられる。
- ヤマガラの「ちょっと詳しく」
-
南西諸島では、ヤマガラのさえずりは島ごとに微妙に異なっている。ある島のヤマガラはほかの島の方言を同種のものと認知するのだろうか。さえずりを再生して反応を見る実験を行ったところ、島によって結果は異なった。シジュウカラが住んでいる島のヤマガラは同種のよその島の方言を区別した(地元のさえずりのように反応しなかった)が、シジュウカラがいない島のヤマガラはよその方言にも地元のさえずりと同様に反応したのである。さえずりの似たシジュウカラと共に暮らしていると、同種のさえずりかどうかを判定する基準が厳しくなっているものと考えられる。ちなみに、ヤマガラしかいないのは屋久島・種子島・トカラ列島である。シジュウカラでも、ヤマガラと共存すると同種他所の方言を聞き分けるようになることがわかっている。
参考論文:
地域を選んでください。下にさえずりがあらわれます。
1
鹿児島県霧島山
2
種子島
3
屋久島
4
トカラ列島中之島
5
奄美大島
6
徳之島
7
沖縄島