貝の仲間



写真:ヒザラガイ Acanthopleura japonica とヨメガガサガイ Cellana toreuma (撮影:斉藤 寛)


 貝類には岩の上をはいまわり、岩の上の海藻類を歯舌で舐めとって食べる種類も多い。潮間帯にすむヒザラガイや笠貝類などは海藻を舐めとるというより、削り取って食べている。やわらかい岩の上の海藻なら岩ごと削り取って食べてしまう。ただし岩は食べ物にならないので排出する。


 たいていの貝類の歯舌歯は主に硬いタンパク質だけでできているが、ヒザラガイの歯舌歯の一部は磁鉄鋼で被われ、いっそう硬くできている。(撮影:斉藤 寛)

 ヒザラガイの歯舌内の金属分布図: 鉄を多く含む部分が赤色で示されている。鉄のほかにも銅や亜鉛などさまざまな金属が含まれている。(放射線医学研究所 石井 紀明氏・石巻専修大学 大越 健嗣氏提供)


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このページは、 2000/09/09に制作されました。
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