ベジタリアンのウニはアリストレテスのランタンという口器をもち,5本の歯を使って海藻を食べている.この歯は岩をも削れるほど強力だ.沖縄などのサンゴ礁で見られるナガウニの仲間は,この硬い歯とトゲを使って,岩やサンゴに穴を作り,その中に住んでいる.ナガウニは自分の体の大きさに合った穴に入っており,外敵から身を守るのに役立っていると考えられる.この穴は何世代もかけて少しずつ作られる.穴居生活をしているウニは,流れに乗ってくる海藻の破片などをキャッチして食べるが,夜にはたまに外に出て餌を探すらしい.