貝の仲間

ツノガイ類　　　　　　　　　　　　　ツノガイ類縦断面模式図（撮影：斎藤　寛）

　貝の仲間にも海底の泥をなめとって食べているものがいる．象牙のような形の貝殻をもち，海底の砂泥中に浅く潜って生活しているツノガイ類もこの仲間である．口の周りにはえている細長い糸状の器官（頭糸）を砂泥の中に伸ばし，微細な有機物の粒子を集めて食べている．原始的なクルミガイやソデガイなどの二枚貝も細長くて半透明な触手状の器官（唇吻）を殻外にのばし，まわりの海底の有機物をなめとっている．頭糸や唇吻の表面には多数の繊毛をはやしており，食物をベルトコンベヤー式に口のほうへ集めることができる．

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