クモヒトデ類は中央の丸い盤の下側,すなわち海底に接する側に口があり,口を取り囲むように骨片の歯が並んでいる. 消化管が腕の内部にのびていることはなく,袋状の胃が口からつながっているだけである.肛門もないので排出物は再び口から出される.砂泥底で生活するクモヒトデの多くは,海底表面につもるデトリタスを食べている.くねくねと動かすことができる細長い腕や多数の管足を用いて海底のデトリタスを集め,砂や泥ごと口の中にほうり込み,小動物や有機物だけ消化する.