みんなでいればこわくない



キンメモドキ Parapriacanthus ransonneti(撮影:平田智法)


 世界には約2万6千種類もの魚がいるが,その約半数は稚魚の時代に群れを作り,約4分の1は一生群れをなして生きてゆく.ハタンポの仲間のキンメモドキも一生を群れで過ごす.彼らは暖かい海に住んでいるが,臆病なので日中は岩やサンゴの下で群れをなして潜み,夜になると胸と肛門付近にある発光器をつかって活動する.キンメモドキのような弱い魚が群れをつくる理由として,自分たちを巨大な生き物にみせて捕食者を追い払うとか,たくさんの眼で危険を早く察知できるから有利であるなどの説がある.

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