マンボウ前線接近中


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マンボウの生態と分布



マンボウの仲間は世界の熱帯と温帯の沖合にすんでいます。おとなのマンボウは群を作ることはなく、単独で生活しています。若いマンボウは小さな群を作ることがあります。マンボウは夏から秋にかけて日本の沿岸にやってきます。そして、定置網でしばしば漁獲されます。

マンボウの卵巣には約3億個の卵が入っています。こんなにたくさんの卵が生み出されても、海がマンボウだらけになることはありません。卵や子どものほとんどは他の魚や無脊椎動物に食べられてしまいます。若い小さなマンボウはサメや大型の魚におそわれます。したがって、大人になるマンボウの数はとても少ないのです。

マンボウは何を食べているのでしょうか? マンボウの消化管を調べると、クラゲや小型の甲殻類、そして小型の魚類(アジなど)が出てきます。

マンボウが海面に横たわっていることがあります。「マンボウの昼寝」などと呼ばれていますが、何のためにこんな事をしているのか不明です。日光浴をして寄生虫をとっているのではないか、休息しているのではないか、あるいは病気で具合が悪いのではないか、などいろいろなことが言われていますが、はっきりしたことは分かっていません。




分布図 ヤリマンボウの子供 メアジ


ここ



マンボウは単独で生活をします 小型の魚類などを食べます