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ゲンゲ科はスズキ目に属する魚類で、細長い体をもっています。世界に220種が知られています。系統的にはギンポ(タウエガジ科)などと近縁です。丸く大きな尾びれをもつメダマウオ科が、ゲンゲ科の祖先に近いと考えられています。深海の熱水鉱床の近くのシロウリガイの上にいるウナギのような魚もゲンゲ科の仲間です。干潮時に干上がった浜の石の下から、超深海まで生息する仲間です。
日本を含む極東域は、ゲンゲ科の種多様性の大きな海域で、日本やロシアの研究者によって分類学的な研究が行われてきました。1980年代までに多くの新種が記載されましたが、調査の空白地域であるロシア極東域沿岸域や日本周辺の深海域を調べた結果、まだ多くの未知の種が残されてることがわかってきました。また分類の第二段階である種の整理も必要なグループです。つまり未知の種を発見するのと同時に世界各地の大学・研究施設にある標本を調査し、名前の整理をしてどれだけの種類が本当にいるのかを確かめる段階になっています。
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イレズミガジ 深海性
サラサカジ 沿岸性
コンニャクハダカゲンゲ
深海中深層性
ナガガジ 浅海性
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