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■リュウグウノツカイ Regalecus glesne Ascanius, 1772 |
写真の標本は日本海(兵庫県沖)で定置網によって漁獲されました。まだ、若い個体で全長86センチです。しかし、細長くて左右におしつぶされたような銀白色の体、赤い鰭、ムチのように伸びた腹びれ、そして長く伸びた頭の上の背びれ軟条など、大人のリュウグウノツカイと同じ特徴をもっています。 リュウグウノツカイは全長8メートルになると言われています。世界中の熱帯および温帯の海に生息しています。深海性魚類ですが、荒天のときに沿岸に漂着します。リュウグウノツカイの生態はほとんど分かっていません。日本の図鑑ではリュウグウノツカイにRegalecus russelii (Cuvier,1816)という学名を使用していることが多いのですが、リュウグウノツカイ属には1種しかいないであろうと言われているので、前述の学名よりも早く出版されたRegalecus glesne Ascanius, 1772を用いるべきでしょう。
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