工藤孝浩さん(神奈川県水産総合研究所)がムシフグの標本と写真を送ってくれました。
ムシフグ Takifugu exascurus (Jordan & Snyder, 1901)
工藤孝浩さん(神奈川県水産総合研究所)がムシフグの標本と写真を送ってくれました。どうもありがとうございました。
この体長25センチのムシフグは神奈川県の三浦半島西岸の三戸で定置網によって2001年6月3日に採集されました。この標本は国立科学博物館に登録されました(登録番号NSMT-P 61145)。
ムシフグは体の背部が暗緑色で、虫食い状の模様をもっています。このような色彩のフグは他にはいないので、ムシフグを同定することは難しいことではありません。しかし、ムシフグはとても珍しい種類なので、新鮮なムシフグの写真は研究上きわめて重要です。工藤さんが撮影したムシフグが太平洋側の個体であったことも標本の価値を高めています。不思議なことに、ムシフグは日本海の佐渡島や山陰地方では結構取れているのですが、太平洋側ではまれにしか見られません。
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