南の動物プランクトン 魚類の子供たち
海に生息している魚類は2万種を越えるともいわれ、海洋のさまざまな環境に適応してさまざまな魚が生活している。外洋表・中層性魚類の多くは、小さな分離浮遊卵を多量に産出し、それから孵化した稚仔は遊泳力が未発達で浮標的な生活を送る。このように多くの魚類で生活史の初期に動物プランクトンの一員となる。また、中層性のハダカイワシ科魚類の小型のものは、マイクロネクトンと呼ばれ、大型の中層曳ネットに採集される。
ここには、マイクロネクトンのハダカイワシ科魚類2種とムネエソ属の1種、オニアンコウとチョウチンアンコウの仲間の稚仔、本調査航海のターゲットであったウナギ類のレプトセファルス幼生などのほか、種は不明だが孵化直後の稚魚、魚卵などを掲載した。採集の際にダメージを受け、ほとんど動かないものもあるが、オニアンコウ科稚仔の口の動きや、チョウチンアンコウ亜目の稚仔がぐるぐる泳ぎ回る姿、またレプトセファルスの透明体と心臓の拍動など、見所は多い。
画像をクリックすると動画がダウンロードされます。取り込みに若干時間がかかりますが、ご辛抱ください。
ウインドウズ・メディアプレーヤーでご覧いただくよう設定しています。
クイックタイムが自動的に立ち上がる場合は、クイックタイム・プレーヤーのMIME設定からMPEGをはずしてください。
映像No. |
カウンター |
種名 |
和名 |
査定者 |
|
2-02.7S, 157-35.9E |
Myctophidae sp. |
ハダカイワシ科の1種 |
篠原現人 |
|
14-29.8S, 160.00.1E |
Myctophidae sp. |
ハダカイワシ科の1種 |
篠原現人 |
|
28-29.8S, 163-00.2E |
Sterroptyx sp. |
ムネエソ属の1種 |
篠原現人 |
|
27-00.2S, 174-60.0E |
Linophrynidae sp. |
オニアンコウ科の1種 |
篠原現人 |
|
29-27.2S, 163-00.4E |
Linophrynidae sp. |
オニアンコウ科の1種 |
篠原現人 |
|
30-00S, 176-60E |
Canthigaster sp. |
キタマクラ属の1種 |
松浦啓一 |
|
14-03.5S, 160-04.2E |
Ceratoidei sp. |
チョウチンアンコウ亜目の1種 |
篠原現人 |
|
12-57.1S, 159-59.2E |
Ceratoidei sp. |
チョウチンアンコウ亜目の1種 |
篠原現人 |
|
14-03.5S, 160-04.2E |
Acanthuridae sp. |
ニザダイ科の1種 |
篠原現人 |
|
3-52.7S, 158-59.5E |
Anguilla marmorata |
レプトセファルス |
望岡 |
|
12-57.9N, 139-29.7E |
Anguilla marmorata |
レプトセファルス |
望岡 |
|
12-33.1N, 142-01.2E |
卵嚢を持っている孵化直後
の稚仔
|
種不明 |
|
|
14-14.1N, 142-52.0E |
浮遊性の魚卵
|
種不明
|
奥村(北大) |
Previous Page
All Right Reserved, National
Science Museum Tokyo, 2005