南伊豆のシダ植物調査を始める

中学校の笹本岩男教諭の勧めで日本シダの会入会、野外調査を通して、伊藤洋、倉田悟、志村義雄各教授と知り合う

Adiantum 属の染色体研究

（東京農業大学農学科育種学研究室卒論）
小石川植物園でアジアンタムの胞子を譲り受け4年間で成熟させ観察

日本産イノモトソウ群とオオバノイノモトソウ群の細胞遺伝学的研究

（大学院修士論文）
自然雑種と無配生殖に注目し、種ゲノム推定から種分化を研究

ミヤマワラビの2生殖型の東日本における分布パターン

有性生殖型（ 2倍体起原型）が中部日本の針葉林帯に残存

日本列島におけるオニヤブソテツ複合種の生殖様式に関する種生態学的研究

（2002，東京農業大学博士論文）
筑波実験植物園で長年かけて全国から収集、栽培、交配、配偶体の直接観察による生殖様式の遺伝、科博の押し葉標本の利用により種の分化の実態を明らかにした。A1, A2, B型はそれぞれAA, AA, AAAと同質,C型はAABBの異質ゲノム

ヤブソテツ属無融合性複合体のゲノム構成

（松本・海老原，2007）
DNA分析とプロイディーアナライザーにより日本産ヤブソテツ属全種類のゲノム構成が1年足らずでほぼ明らかになってきた

国立科学博物館叢書８「南太平のシダ植物図鑑」を出版、日本シダの会と共同執筆（2008）

今後の予定など

・データーベース：南太平洋のシダ・台湾のシダ
・ブータンのシダ植物チェックリスト（ブータン標本館，エディンバラ植物園と共同)
・収集と保全：絶滅危惧シダ植物などシダ園，カザグルマなどクレマチス園等の充実，筑波山の植物，山地草原，岩礫地，砂礫地，特に伊豆須崎の海岸植物の保全と教育普及