タモ網を使用して木本の標本を採集中。柄の先には網ではなく鎌を取り付けたものを使う。落ちてきた標本をキャッチするのは隣にいる現地
スタッフ。
- 1)専門は何ですか
- 種子植物の分類学です。特に、ショウガ目の多様性の研究と、アジアで最も植物の多様性が高い東南アジアをフィールドにしたフロラ(植物相)の研究を行っています。
- 2)これから取り組んでみたい研究は
- 私たちの食べているショウガの仲間、つまりショウガ属はアジアにいったい何種あるのか、解明してまとめたいと思っています。
- 3)自身の研究内容と社会、一般との接点は
- 私が特に調べているショウガ科は、香辛野菜や薬用、観賞用などとして人間に有用な種を多数含んでいます。また、インベントリーで種の多様性をさらに明らかにすることは、潜在的な有用種の発見につながると考えられます。
- 4)研究者になるために一番大事だと思うことは何ですか
- 一番大切なことは、広い視野をもつということだと思います。固定観念を捨て、発想の転換ができること、広い視野でものを考えることが研究の発展につながるでしょう。