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多様性解析・保全グループ(筑波実験植物園)
 たなか   のりお
田中 法生研究主幹
野生から絶滅した水草を再び野生へ

研究員に聞いてみました
1)専門は何ですか
水草の進化が専門です。水草は様々な陸上植物から水中へ進出した植物群です。水中で生活するために形や生態をどのように進化させたのか?どのように世界中に点々と存在する水辺に広がったのか?ということを研究しています。今回紹介したような、植物園が力を発揮する保全研究にも取り組んでいます。
2)これから取り組んでみたい研究は
進化や分布拡大に関する研究は比較的グローバルなスケールで行ってきました。大きな部分が明らかになってきたので、今後はその末端(例えばアジアや日本)で生じてきた種の進化などの解明に取り組みたいと考えています。
3)自身の研究内容と社会、一般との接点は
コシガヤホシクサの保全研究では、それまでの水草の研究とは異なり、社会や一般の方の理解を得ることの大切さを学びました。野生復帰地の環境維持には多方面の関係者の協力が、保全活動にはたくさんの方の支援が不可欠なのです。この場を借りて、感謝申し上げます。
4)やりがいを感じるのはどのような時ですか
それまで見たことのなかった水草に出会った時、新しい知見を明らかにできた時はやはり研究者でよかったと感じます。そして、そんなことを書いたり話したり展示したことがきっかけで、水草に興味を持つようになったという方に出会った時です。
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