>> 理工学研究部「私の研究」一覧へ戻る

 日本の天文学史関係資料の調査研究及び変光星の観測的研究

西城惠一
1.日本の天文学史関係資料の調査研究
江戸時代から近代・現代までのわが国の天文学の発達に関して、関連する機械器具や、 それにかかわる文書資料について収集を進め、調査研究をおこなっています。
特に、江戸時代の天球儀、渾天儀、遠眼鏡や暦・星図など、また、近代からの望遠鏡や双眼鏡などの光学機器についても研究を進めています。
天文学史関係資料(左上:重要文化財 渋川春海作天球儀, 右上:渾天儀(江戸後期), 中左:星図, 中右:重要文化財 トロートン望遠鏡, 左下:天保歴, 右下:国産初の双眼鏡)
2.変光星の観測的研究
明るさが変化する恒星について、国立天文台などの望遠鏡を用いて観測による研究をおこなっています。
特に、食変光星(2つの恒星がお互いに回りあっている連星で、食をおこして明るさが変化する)のうち長周期食連星(周期が非常に長いもの)ぎょしゃ座ゼータ型星の測光分光観測、脈動変光星では長い周期のミラ型星やおうし座RV型星の偏光測光観測をおこなっています。また、日本全国のアマチュア変光星観測者の協力により、日本の眼視観測データベースを作成し、世界の研究者のために役立たせています。
左:最大の恒星、右:変光星の光度曲線
展示ポスターはこちらから
西城惠一(さいじょう けいいち)

西城惠一(さいじょう けいいち)

理工学研究部