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日本の小蛾類相の解明を目指して

神保 宇嗣

みなさんは蛾というとどんな虫を想像しますか?灯りにバタバタ飛んでくる、大きな虫を想像される方が多いのではないかと思います。しかし、蛾の中には、虫メガネで見ないと見えないような種類がたくさんいます。蛾の中でも小型の種を含むグループは、便宜上「小蛾類」と呼ばれ、日本でもまだまだ知られていない種がたくさん残っています。私は、そのような小蛾類に注目して記載分類を中心として研究を行っています。

採取した蛾は、できるだけ早く標本にします。私の場合は、宿で時間のある時に標本にします。たくさん採取した時は明け方までかかることも。
夜に活動する小蛾類は、あかりをつけて集めて採集します。 新種として登録されたナガレボシハマキ。本州の山地に分布します。
昼間は、昼間活動する種や幼虫を探します。北海道東部、根室周辺の湿地では、未記載(これから新種として記録される種)が飛んでいました。
小蛾類の情報求む!
最近、デジタルカメラの普及で小さな生き物を撮影することが増えたことなどから、小蛾類を楽しむ仲間も増えてきました。そのような方々と一緒になって、日本の小蛾類を調べていければ良いなと思っています。あなたの撮影した一枚の写真が、大発見につながるかもしれません。

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神保 宇嗣(じんぼ うつぎ)

神保 宇嗣(じんぼ うつぎ)

陸上無脊椎動物研究グループ
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