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生命進化史研究グループ
まなべ  まこと
真鍋 真研究主幹
鹿児島県下甑島の
恐竜化石の研究

研究員に聞いてみました
1)専門は何ですか?
古生物学という化石を研究する学問です。爬虫類や鳥類の進化を知るために、主に中生代の爬虫類や鳥類の化石を研究しています。
2)研究者になろうと思ったきっかけは何ですか?
地質学や地理学を専門にするといろいろなところに旅行に行けるのが良いなあと思って、大学では地質学を勉強しました。卒業研究で埼玉県の両神山付近の地質調査をしたのですが、地層の時代を調べるた めにコノドントや放散虫の化石を調べていました。時代とともにその形が変わって行くこと、つまり進化に興味を持つようになりました。高校の地学の先生になろうと思っていたのですが、あと2年間だけ古生物学を勉強しようと思い大学院に進学し、そのまま止められなくなって、今日に至っています。
3)最近の研究活動で、最も興味深かった出来事は何ですか?
2本歯根のあるケラトプス類の角竜は、顎がハサミのように作用して、植物を切り刻んで効率よく食べられるようになったことが知られています。 今回のポスターで紹介した小さな化石をきっかけに、角竜の歯の2本の歯根はどのように出来て、どのように機能しているのかを調べ始めたので すが、意外によく判っていないことが明らかになり、密かにワクワクしています。
4)研究者になりたい方に一言アドバイスを!
勉強が好きなのと、研究が好きなのは意外に違います。その違いが判らないうちは、研究者になろうと思っていても、いろいろと悩んだりするかもしれません。文献を調べて、標本を沢山観察している中で、勉強と研究の違いが判るような経験が出来たら良いですね。
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