博物館の展示は正しいのが当たり前で、皆さんは展示に間違いやトリックがあるとは思わないでしょう。実は会場に並んでいる展示には、わざと一つずつ間違いが仕掛けられています。それは科学の原理や法則を否定するものだったり、事実と異なるものだったりします。
まず、展示の前に立ってよく観察してみましょう。頭の中で見たことと自分の知識を整理すると、いくつかの可能性が浮かび上がってきます。それを一つひとつ確かめてゆくことによって、その中に存在する真実を発見することができます。
この順序は、科学の発見における観察、仮説、実験、検証という順序そのもので、展示はその順序を自然にたどる仕掛けになっています。展示の中に潜む間違いやトリックを皆さん自身で発見し確実な知識を身につけて頂くこと、そして発見の喜びを体験して頂くこと、これがこの展示のねらいなのです。
一つの発見の喜びは次の問題に取り組む大きな動機につながります。大科学者がそうであったように、皆さんは科学の魅力にきっと取り憑かれてしまうことでしょう。
なお、会場では、４つのトリックを解いて懸賞に応募する企画も実施しています。詳しくはこちらをご覧下さい。
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