企画巡回展

数学と遊ぼう

かたちと数のワンダーランド

<大型錐体鏡>

      開催期間/ 1999年11月16日(火)〜2000年1月16日(日)
           月曜日・年末年始(12月28日〜1月4日)休館
           ただし1月10日開館、11日休館

      開館時間/ 9:00〜16:30 (入館は16:00まで)
      入館料/ 通常料金(一般・大学生 420円、小・中・高校生 70円)
            団体料金(一般・大学生 210円、小・中・高校生 40円)各20人以上
      会場/ 国立科学博物館地球館地下2階
      主催/ 国立科学博物館 東海大学教育開発研究所 全国科学博物館協議会
      後援/ 読売新聞社
      協力/ 北海道東海大学芸術工学部
      お問い合わせ/ NTT東日本ハローダイヤル 03-3272-8600

開 催 趣 旨

 数学のおもしろさ、自然の中に現れる数学、さらには、日常生活に取り入れられている数学的知恵などを実物に触れたり、実験装置を活用しながら学習できる「体験学習展示」によって紹介します。
 元来、数学は身近にある素朴な疑問や発見から始まり、それらに対する驚きや感動が新たな原動力や進歩の源泉となって発展してきました。その過程には納得できたときの喜びがあったはずです。
 この展覧会では数学の定理や公式といった抽象的な事柄を造形物によって視覚的に表現することで、日常的な対象物として理解しやすい形で納得へと結びつけることを意図し、「不思議」「驚き」「感動」という要素を含む展示物になるよう工夫しています。
 難しいと思われがちな「数学」を身近な存在として楽しく、かつ、わかりやすく親しんでもらえるよう5つのテーマに分けて展示解説します。


展示内容と主な展示物

1.美しいかたち、不思議なかたち

 正多面体をはじめとする種々の多面体を、折り紙や鏡などを用いて様々な方法で展示しています。
 マンホールの形というような身近な題材から図形を考えたり、回転しながら四角形や六角形を描くローターによる実験などがあります。
   

    展 示 物
    プラトンの正多面体
    さまざまな多面体
    変形万華鏡
    錐体鏡/大型錐体鏡
    断面の不思議
    マンホールのふた/定幅図形ところ
    回って変わる図形/変身机/偏心ローター
    メビウスの帯/クラインの壺と結び


<断面の不思議>

2.自然の中のかたちと数


 オウムガイやヒマワリの螺旋(らせん)、ハチの巣の六角形など数学的規則性を見せる生物の形や、天体の描く2次曲線の性質を実感できる道具、サイクロイド滑り台による最速下降線の実験装置などを展示しています。

    展 示 物
    生き物が作るかたちと数
    ハチの巣のかたち
    昆虫の複眼モデル
    太陽系モデル
    アポロニウスの円錐曲線
    放物線反射実験/楕円ビリヤード
    サイクロイド滑り台
    正規分布シーソー
    パスカルの三角形


<ハチの巣のかたち>

3.さわってためせる定理と証明

 円の面積や三角錐の体積、三平方の定理や円周角などの小学校や中学校で学ぶ算数、数学の定理や公式を子どもたちが実際に操作することで視覚的に納得できるような装置や模型を展示しています。

    展 示 物
    ピタゴラスの定理/ピタゴラスのいす
    円の性質
    円の面積
    角錐と角柱
    アルキメデスの思考天秤
    ころころリング


<ころころリング>


<円の面積>

4.音と音楽

 長さや張力を変えた弦によって音階の数学的規則性を調べる実験装置など、数学と音楽の関係を表す展示物が並びます。

    展 示 物
    音の高低
    逆さオルゴール
    音楽の木


<音楽の木>

5.パズルの世界


 牛乳の三角パックなどの平面や空間を充填する図形、知恵の輪、ネットワークに関する最短経路問題など数学的パズルとして扱うことのできる展示物です。

    展 示 物
    集会所の位置決定
    廊下を曲がるいす
    同じ図形の相互接触的配置
    ハノイの塔を解こう/知恵の輪を解こう
    図形の詰め込み/ダブル充填図形

                                 


<廊下を曲がるいす>

 この展示は文部省委嘱事業として全国を巡回するものです。  
 【巡 回 予 定】 
    パルテノン多摩市民ギャラリー(平成12年2月5日〜平成12年2月20日)
    仙台市科学館(平成12年3月11日〜平成12年4月16日)