重山諸島の石垣島と西表島および台湾と中国に分布する特異なリクガメである。湿地、沼、山地の川や沢の周辺でよく見られる。外敵に襲われると、甲羅の腹側が折れ曲がり、完全に蓋を閉じて体を防備する特徴がある。雑食性で、昆虫やミミズ、果実などを食べる。繁殖期は夏で、長径およそ50mmの楕円形の卵を窪みに産み落とす。天然記念物として保護されているが、森林破壊に加えて飼育目的で捕獲されるため、生息数の減少が懸念されている。
西表島のセマルハコガメ
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