ツシヤマネコ

対馬の獣たち

日本列島は、かつて現在の対馬を通して朝鮮半島と陸続きだったと考えられている。その後海水面が上がり、対馬は島として孤立したが、そこには現在でも、生物地理学的に興味深い哺乳類たちが分布している。その代表例が天然記念物のツシマヤマネコとツシマテンである。

ツシマヤマネコはアジア大陸に分布するベンガルヤマネコの亜種で、現在の生息数は100頭程度と考えられ、絶滅が心配されている。ツシマテンは比較的小型のテンで、森林開発と交通事故により、個体数が減少している。対馬にはその他にもニホンジカの亜種とされるツシマジカも分布している。

 

 

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