日本には夏鳥として渡来し、本州以南の低山で繁殖する。夜に寺院や神社の境内などで「仏法僧」と鳴く鳥であると昭和10年頃まで信じられてきた(本当はフクロウの一種であるコノハズクの声)。そのため霊山にすむ鳥として保護されてきた。そして社寺林を中心とした4ヶ所の地域が天然記念物に指定されている。しかし、東日本では個体数が非常に少なくなっている。キツツキやムササビが掘る巣穴の不足と、餌となるコガネムシ類などの大型昆虫の不足が個体数減少の原因であるようだ。
日本列島に生きる未来への遺産 | 開催要項 | 3 鳥類の繁殖地・渡来地 |