山口県熊毛町八代と鹿児島県出水平野のツル渡来地が特別天然記念物に指定されている。両地域とも大正10年に真っ先に天然記念物に指定されたことは、ツルが土地の々にいかに大切にされてきたかを物語る。特に鹿児島県出水平野は世界有数のツルの越冬地で、ナベヅルの総数1万羽のうちのおよそ8割、マナヅル4〜5千羽のうちの半数がそこで越冬する。また、少数のクロヅルと、さらに希にカナダヅル、アネハヅル、タンチョウなどの越冬も記録されている。
日本列島に生きる未来への遺産 | 開催要項 | 3 鳥類の繁殖地・渡来地 |