1833年にストックホルムに生まれたアルフレッド・ノーベルは、9歳のときに父親の仕事の関係でロシアに移住し、17歳の時にはヨーロッパと北アメリカへ勉学の旅へ、早くも国際人としてのスタートを切ります。その後、世界各地に工場をもち、5ヶ国語を流暢に話せるようになるなど、世界初の国際賞を生み出す素地を形成します。
ノーベルが巨万の富を築いたのも、当時工業化が急速に進むヨーロッパで鉄道などの建設にダイナマイトが大量に使用されたこと、そして一方で鉄道や蒸気船などの交通機関の発達により、国際的なビジネスが可能になったなどの時代的背景が深く関わっています。
このようなノーベルの生涯とその時代的背景が、ノーベルが使用した実験器具、愛蔵書、取得した特許証などの多数の実物資料と写真、絵画を中心に展示されています。
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