(写真:アデリーペンギン)
[南極展の先頭へ]
名 称 ふしぎ大陸 南極展 会 期 1997年7月19日(土)〜11月16日(日) 会 場 国立科学博物館 むらさき館及び日本館講堂 主 催 国立科学博物館、国立極地研究所、朝日新聞社 後 援 南極地域観測統合推進本部、 文部省、外務省、運輸省、建設省、郵政省、防衛庁、 東京・神奈川・千葉・埼玉・茨城各教育委員会(以上予定) 協 力 東京都葛西臨海水族園、日本建築学会関東支部、 北海道大学、東京水産大学(以上予定) 入場料(予定)
※団体料金は20名以上から適用されます。 ※障害のある方及びその介護者1名は、無料になります。 (証明できるものをご持参ください。) |
(写真:オーロラと雪上車)
「白い大陸」「クリスタル・デザート(氷の砂漠)」などども呼ばれる南極大陸は、今世紀初頭のアムンゼン、スコット、白瀬中尉などの探検後、本格的な科学調査に関しては空白地帯といえるものでした。しかし、1957〜58年の地球観測年以降の国際共同研究をきっかけに、極地研究の重要性が認識され、現在では、南極は地球の古気候や最近の温暖化問題を研究する上で不可欠なだけでなく、新たな環境問題として関心を集める「オゾン・ホール」発見の端緒ともなるなど、人類の未来を握る重要な観測対象として位置づけられています。
また、ゴンドワナ大陸分裂によって生じた南極大陸を取り囲む南極環流の存在は、地球の気候変動に大きな影響を与えたのはもちろん、二千万年ともいわれる隔離された環境をつくりだし、その独特な生態系は生物研究においても注目を集めています。
さらに、本年8月7日以降、大々的に報じられているNASA発表の「太古の火星での微生物生存説」の裏付けとなった火星隕石をはじめ、世界の隕石の大半が南極で採取されていることに象徴されるように、南極は隕石の宝庫として、宇宙科学研究においても重要な拠点となっています。とくに日本の観測隊は、やまと山脈などへの組織的探査によって、世界に冠たる最多の約九千個を所有しており、今後の研究の行方が期待されています。
本展は、こうした南極の重要性への認識を広め、とくに青少年への南極をめぐる科学知識の普及と、環境問題への関心を高めることを目的に開催するものです。科学離れがすすむといわれる青少年にも、わかりやすく、楽しく、体験的に親しんでもらおうとの意図から、雪上車や氷塊の実物に触れたり、オーロラ・ビジョンや南極低温体験、インマルサットを使った隊員とのリアルタイムでの交信など、映像・音響・模型・標本・コンピューターなどを駆使した五感に訴える展示を行う予定です。
(写真:ブライド湾のピラタスポーターと「しらせ」)
※オーロラ・ビジョンや電子メールコーナー、南極基地との交信など各種サブイベントも予定
Copyright(C)1997-1999 National Science Museum,Tokyo All rights reserved