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●国立科学博物館筑波実験植物園はブータン王国の依頼を受けて2001年から国立生物多様性センター(National Biodiversity Centre)内の王立植物園(Royal Botanical Garden Serbithang)の立ち上げに協力し、 開園以降はスタッフを筑波実験植物園に招へいするなど相互的な技術交流を行ってきました。また2007年はブータン王国創立100周年であり、2008年には記念行事が盛大に行われる予定です。これらを記念して、国立科学博物館では企画展「雷龍の王国ブータン -その多様な自然と人々-」を行うことになりました。
●ブータンはインド北部に国境を接し、面積は日本の九州とほぼ同等と大きくはありません。しかしその国土は、標高およそ200メートルのインド平原から標高7000メートル以上のヒマラヤ山脈にまたがっており、多様で豊かな自然を秘めています。標高の低い所には亜熱帯の樹林が広がり、少し標高が上がると日本にも共通して見られる照葉樹林や落葉広葉樹が見られます。さらに標高が上がるとモミ・ツガなどの針葉樹林、高山のお花畑、さらには雪におおわれた山岳へと移行するのです。ではこの雄大な自然環境に住む人々の暮らしはどのようなものでしょうか。この企画展では、国立科学博物館とブータン王国国立生物多様性センター間の協力活動を紹介するとともに、植物を中心にその多様な自然と、自然の素材を利用した伝統織物や工芸品、人々の暮らしや文化について展示します。
●ブルーポピー、シャクナゲ、ヤクの群れ、伝統衣装、GNP(国民総生産)よりGNH(国民総幸福)・・・。この企画展を通してより多くの方々にブータンの多様な自然や人々に対する理解を深めて頂ければ幸いです。


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