ナスカ人は多彩色土器や織物作りの他にも、貝、骨、羽根、木、金属などの工芸を手がけていたことが分かっています。
美しい彩色土器に使う十数色もの顔料は、海岸地帯の河谷を取り巻く山々で採取した鉱物から作られていました。また、黄金を薄板に伸ばしてマウス・マスクなどの装飾品を制作していましたが、同時期に北部海岸で栄えたモチェ文化とは違い、金と銅以外の金属加工は手がけていませんでした。
ここでは、織物や土器の製作に欠かせない道具類を紹介します。 |
黄金の旗印または頭飾り
ペルー文化庁・ペルー国立考古学人類学歴史学博物館
撮影 義井豊 |